こんにちは。
yamariです( ˘ω˘ )
今年はコロナウイルスや猛暑で、1歳児と暮らす私は、引きこもってドラマばかり見る生活を送っています。
今回は、そんな毎日の中で「最高に面白くて、ほっこりする!」と感じたドラマを紹介していきます。
それは、2019年7月19日からTBSで放送されていた
「凪のお暇」!!
こちらの作品のあらすじや感想などをまとめてみました。
【凪のお暇】あらすじ&キャスト
公式ホームページより
凪は、都内にある家電メーカーで働く28歳。いつも人の顔色を伺いながら周囲に合わせることで、日々何事もなく過ごすことを目標にしている “真面目で気が弱く優しい” 良い人代表の女性だ。しかし、場の空気を読みすぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまう。「私の人生、これでいいのだろうか…」 と自分を見つめ直し、人生のリセットを決意。会社を辞め、住んでいたマンションも解約し、付き合っていた彼氏もろとも、関わっていたすべての人たちとの連絡も絶ち、コンプレックスだった天然パーマもそのままに、幸せになるため人生の再生を図ろうとする――。
大島凪(おおしま なぎ) | 黒木 華 |
我聞慎二(がもん しんじ) | 高橋一生 |
安良城ゴン(あらしろ ゴン) | 中村倫也 |
吉永緑(よしながみどり) | 三田佳子 |
白石みすず(しらいし みすず) | 吉田 羊 |
白石うらら(しらいし うらら) | 白鳥玉季 |
坂本龍子(さかもと りょうこ) | 市川実日子 |
大島夕(おおしま ゆう) | 片平なぎさ |
第1話は、黒木華演じる凪が東京で大手企業に務め、目立つ存在ではないけれど、バリバリと働いている姿から始まります。
波風立てたくないという思いが強く、同僚の失敗を自らかぶったり、仕事を押し付けられても、相手に文句を言うこともなく、黙々と仕事をこなす毎日。
「なんだかなあ…」と思いながらも、凪はそんな自分を変えることもできず、日々過ごしていました。
そんな凪がたった一枚だけ持っている「秘密のカード」。
それは、営業部のエース慎二(高橋一生)の存在です。
社内の人たちには内緒で、要領が良く人気者の慎二と付き合っていました。
しかし、ここでも過度に空気を読み、慎二に自分の気持ちや意見を言うことができません。
そんなある日、例のごとく同僚から仕事を押し付けられ、残業する凪。
そこで、慎二が自分のことを「体の相性が良いから会っているだけ、ケチくさい女生理的に無理」と馬鹿にするように話しているところに遭遇してしまいます。
いっぱいいっぱいだった心がついにポキッと折れてしまい、過呼吸になって倒れます。
そして、凪は思い切った行動に出るのです。
会社を辞め、携帯電話も解約し、コンプレックスだった天然パーマもそのままに、自転車で布団だけを担いで「エレガンスパレス」というボロアパートに引っ越します。
人生をリセットするために。
そこで個性豊かな住人と出会い、空気ばかり読んでいた凪が少しずつゆっくりと変化して…。
第1話冒頭の凪を見ていると、本当に胸が苦しくなります(´;ω;`)
本当は天然パーマなのに、毎朝念入りにブローしてストレートヘアにしている凪。
その髪の毛と同じで、全てのことに対してコンプレックスを隠し、上手く立ち回ろうとするあまり、どんどん自分の首を絞めているように見えます。
第2話以降は、そんな凪が様々な出来事を通して、時には立ち止まったり、挫折もしますが、ゆっくりと、でも着実に、一歩一歩成長していきます。
不器用だけど、何があっても諦めずに進んでいく頑張り屋さんの凪を応援せずにはいられない!
自分の人生や、これからの進むべき道を、ふと立ち止まって考えさせられるような素敵なドラマです。
【凪のお暇】見どころポイント1「現代の生きづらさに共感しまくる!」
第1話で、同僚や恋人との関係性に凪は苦しむ姿が描かれています。
はっきり言えない人に集まってくる仕事。
やたらマウント取ってくる同僚。
孤立する恐怖。
男同士のゲスい会話。
あ〜〜〜、実際経験あることばっかり!
特に私が「分かる!」と思ったのが、凪が同僚のSNSをチェックするシーンです。
同僚3人の内1人がSNSで飲みに行っている写真を投稿
→私以外の3人で行ってる!?と不安になる凪
→他の2人のSNSもチェック
→それぞれが別で飲み行っていることが分かり安心する
という流れ。
めちゃくちゃ身に覚えある。笑
私も20代前半の頃は、SNSで自分以外の仲の良いメンバーが出かけている写真なんかを見ると、どうして自分は誘われなかったんだろう…、あの子も行ったのかな…?などと考え込んでしまうことがたまにありました。
SNSさえなければ、わざわざそんな写真を見ることもないし、こんな小さなことで落ち込むこともないのに。
良くも悪くも今は友達が誰といて、何をしているのかということが、聞かなくても分かってしまうから「なんだかな〜」ですよね。
(1歳児の母ちゃんになると、毎日そんなこと気にもしてられなくなりましたが…笑)
【凪のお暇】見どころポイント2「慎二とゴンさん、どっちも選べないくらい魅力的!」
凪をお暇へと導くきっかけを作った元彼・慎二。
凪の引越し先「エレガンスパレス」の隣人・ゴンさん。
この2人が本当に魅力的!
慎二は一見とんでもないサイコパス野郎。
しかし、実は凪を心の底から一途に愛していながら、ついつい真逆なことを言ってしまう不器用な男なんです。
素直になれないあまり凪を傷つけてしまいますが、その後はいつも後悔で人目をはばからず大泣きしてしまう憎めない一面があります。
一方、ゴンさんは腕にはがっつりタトゥー、クラブに出入りし、「イベントオーガナイザー」というよく分からない職業をしている危険な男。
しかし、話してみると物腰が柔らかく、相手を包み込むような暖かい空気の持ち主。
ありのままの凪を、いつも「かわいい」「面白い」と認めてくれる存在です。
最初は、こんなのゴンさん一択だろ!!と思うのですが、回が進むごとにそれぞれの魅力がどんどん爆発していき、最終的にはもうどっちかなんて選べない!!という状態に陥ります。
というのも、ゴンさんは周囲から「メンヘラ製造機」と言われる、天性の人たらし。
女性たちはゴンさんのその中毒にも似た居心地の良さにハマってしまい、次々と廃人のようになってしまうのです。
そして、ゴンさんの真の怖さは、不特定多数の女性を同時に愛し、メンヘラにしてしまうということ。
なので、ゴンさんの部屋の合鍵を持っている女性は数知れず、お風呂場にはそれぞれの女性のシャンプーや化粧品などが大量に置かれています。
ドラマでは中盤、凪がゴンさんの沼にがっつりハマり、完全に廃人となってしまう様子が描かれています。
そこで、現れるのが慎二!!
飾らない節約料理が得意で、小さな幸せを大切にできるような凪が、ゴンさんの帰りを待つために昼夜逆転生活を送り、食事はコンビニ、顔はゾンビのようにげっそり…。
その姿を見た慎二は、暴言を吐きまくります。
一見言葉はキツいのですが、どれもこれも凪のことを心配するから出てくる言葉たち。
そして、最後にはお決まりの泣き顔で「マジでスベってんだよ!」と叫びます。
慎二の不器用な優しさにグッと心を掴まれる瞬間。
そこから、凪がピンチの時になんだかんだ助けに来てくれる慎二の株が一気に上昇!
このまま慎二一択か!?と思いきや、なんとあの人たらしゴンさんが自分から離れていく凪を見て、凪の大切さに気付き、一途な男に変身してくるから困った。笑
てな感じで、最後の最後までこの2人の間で、見ているこちらもかなり心が揺れ動きます。
このときめきがこのドラマの最大の魅力と言っても良いかもしれません。
【凪のお暇】見どころポイント2「親子関係についてもめちゃくちゃ考えさせられる!」
正直、このドラマを見始める前は、イケメン2人に挟まれて、きゅんきゅんするドラマなんでしょ!?と思っていました。
まあ、それも決して間違いではないんですが…。
ポイント1でもお伝えした通り、現代の生きづらさとか結構ディープな問題を上手く描いているから、さらに夢中になって見てしまうんです。
その中でも、凪と母親の関係性についてはかなり考えさせられるところがありました。
凪は第1話から一貫して、母親の存在に怯えています。
凪が幼い頃に父親は蒸発し、母親が女手一つで育ててきました。
北海道の田舎で1人で暮らす母親は、世間体を気にする余り、自分の考えを凪に押しつけ、支配しようとするところがあります。
凪の天然パーマも「みっともない」と一蹴。
東京の良い会社で働き、他人に紹介しても恥ずかしくないような立派な男性と結婚することを強く望んでいます。
そのため、凪はなかなか母親に自分の現状を伝えられず、嘘を重ねてしまうのです…。
また、金銭的にも凪に頼るところがあります。
凪がようやく自分で見つけた夢のために使おうとしていたお金を、母親の圧力により、実家のリフォーム費用に使ってしまうシーンは胸が締め付けられました。
そんな母親に対して、第9話で凪がついに自分の気持ちをぶつけるところがめちゃくちゃ心打たれます!
「お母さんのためには生きられない。
期待に応えられなくてごめん。
期待に応えない自分の方が、みっともない自分の方が私生きてて楽しいんだ。」
凪ちゃん、よく言った!!
子どもに過度な期待をかけ、まるで自分の人生でできなかったことをやらせようとしている親って、案外見かけます。
でも、親と子どもは当たり前ですが全くの別人格。
性格も気持ちも考えも異なります。
それを絶対に忘れてはいけない。
私も現在1歳の息子を育てる新米母です。
息子の将来を考えると、まさかジャニーズに入ったり!?とか、京大へ進学しちゃったりして!?とわくわくする時もあります。笑
しかし、決して親の期待を子どもに押しつけてはいけない。
親は子どもの道を決めるのではなく、道に迷った時に助けてあげられる存在にならなくてはいけないと思います。
そんなことを、このドラマの凪と母親の関係性を見て、痛感しました。
恋愛のドキドキだけでなく、こんな深い問題まで考えさせてくれる「凪のお暇」、すごいドラマでしょう?笑
【凪のお暇】最終回の結末をネタバレ!
長々とドラマの魅力を語ってしまいましたが、最後に結末を簡単にまとめていきたいと思います。
知りたいくない!と言う方は、回れ右してくださいね。
★恋愛について
まず、何よりも気になるのが、慎二とゴンさん、どちらとくっつくの?ということ。
結論から申しますと…
どちらともくっつきません!
ガーーーン!そんなぁ〜。
と思ったみなさん。
同意見です。゚(゚´Д`゚)゚。笑
まずは、ゴンさん。
天然の人たらしというタチの悪い男でしたが、凪が自分の元から離れていったことをきっかけに、凪に恋していることに気付きます。
全ての女性との関係を清算し、凪に思いを伝えます。
その後、「エレガンスパレス」の取り壊しが決定し、引越しを余儀なくされた凪とゴンさん。
ゴンさんは凪に一緒に暮らそうと声をかけます。
「俺、おばあちゃんになった凪ちゃんの横で昼寝したい。」
プロポーズとも言えるゴンさんの言葉。
凪はこう答えます。
「ゴンさんからいろいろ貰うんじゃなくて、美味しい空気を大好きな人たちにあげられる人になりたい、ゴンさんみたいに。」
凪はありのままの自分を愛してくれたゴンさんの存在で救われ、今でも大切に思っています。
しかし、そんなゴンさんと出会ったからこそ、自分も人に幸せを与える人間に成長したいという気持ちを持ったのです。
周りに流されず、自分の道を自分で決めた凪。
突き進む凪を笑顔で応援したい気持ちと、お互い思い合っているのにどうして!と切ない気持ちが入り混じる別れでした。
一方、不器用男慎二はというと…。
伝え方は歪みまくっていますが、第1話から一貫して凪を愛している慎二。
凪も最初は慎二のことを血が通っていない冷酷人間のように扱っていますが、だんだんと慎二がいかに自分のことを大切に思っていたか気付きます。
最終回、慎二は凪を“空気を読まない”デートに誘います。
過去に2人で訪れた水族館に訪れ、2人は水槽の前でお互いの気持ちを話し始めます。
そこで、凪は自分が本当にやりたいことを記したノートを見せます。
「今ね、ちょっとだけ未来が楽しみなんだ。」
日々空気を読み、無理していた凪はそこにはもういませんでした。
前に進もうとしている凪の決意を聞いた慎二は、
「お前はもう1人でしっかり泳いでるよ。
だから、俺もお前を卒業してやる。」
と、笑顔で別れを切り出します。
そして、もう一言。
「お前は絶対に大丈夫。」
最後の最後まで凪を深い愛で包み、身を引いた慎二。
めちゃくちゃいい男やーーー!
しかし、深い絆がある2人だからこそ、ゴンさんの時のような切ない気持ちはなく、晴々とした爽やかな別れとなりました。
★凪の今後について
たくさんの人々と出会い、今までになかった関係性を築き、ひと回りもふた回りも成長した凪。
無職→スナックのボーイとなりましたが、最終回でついに就職先を見つけます。
それは、コインランドリーのチェーン展開をしている会社。
というのも、親友になった坂本さんとコインランドリーの経営をするという夢が、第8話で叶わずじまいとなってました。
凪が初めて自分でやりたいことが見つかったのに、夢物語で終わってしまったんだなあと残念に思っていたのですが、凪は諦めてなんかいなかったのです!
その会社で修行し、お金を貯め、いつか夢を叶えるつもりだと坂本さんに伝えます。
すると、なんと坂本さんもその夢に役立つかもしれないと、内装の会社に就職することが決まっていたのです。
夢に向かって2人はゆっくりと一歩を踏み出していくのです。
こうして、凪は本当にやりたいこと、進むべき道を見つけ、長かったような短かったような“お暇”を終了させます。
何かを成し遂げたとか、誰かと結ばれたというわけではありません。
しかし、これから新しい人生を進もうとしている凪の希望に満ち溢れた爽やかな終わり方で、見ているこちらも前向きな気持ちになれました。
まとめ
今回はドラマ「凪のお暇」の魅力と最終回の結末についてまとめてみました。
どうしてリアルタイムで見なかったんだ〜と後悔するほど面白くて、全話を3日間で見終えました。笑
お尻を叩いて暑苦しく激励するのではなく、ゆるやかに流れる時の中でほんの少し優しく背中を押してあげるようなドラマ。
今辛いことを抱えている人や、なんだかな〜(凪がよく言っている言葉ですね^^)な毎日を過ごしている人たちに、ぜひおすすめしたいドラマです。